『投資信託』という言葉を聞いたことはあっても、実際にどんな仕組みなのか、何から始めれば良いのか分からない方も多いかもしれません。
投資信託は、初心者にとって非常に分かりやすく、少額からスタートできる資産運用の方法です。
プロにお金を預けて運用してもらえるため、投資の知識があまりなくても始めやすいのが特徴です。
本記事では、投資信託の基本的な仕組みやメリット、デメリット、そして初心者向けの選び方について、分かりやすく解説します。
投資信託ってナニ?
『投資信託』
たくさんの投資家から集めたお金を一つの大きな資金としてまとめ、それをプロのファンドマネージャーが運用する仕組みです。
つまり、みんなでお金を出し合って、株や債券、不動産などに投資してもらう方法です。
『投資信託』という言葉を説明しますと上述の通りですが、『投資信託』には2つの種類があります。
- アクティブファンド
- インデックスファンド
『お金を預けて運用してもらう』→この仕組み自体はどちらも同じです。
では何が異なるのでしょうか??
事項で『アクティブファンド』『インデックスファンド』の違いについて解説します
アクティブファンド・インデックスファンドの違い
アクティブファンド
アクティブファンドはプロ(ファンドマネージャー)が『今、一番儲かりそうな企業はどれかな?』と考え、よりたくさんのお金を増やせるチャンスを探してくれます。
当然ではありますが、『上手くいけば多くお金を増やせるかもしれない』のです。
アクティブファンドの特徴
- プロが選ぶ: お金をどうやって増やすか、プロの人がしっかり考えて、どの企業の株を買うか決める
- 多くの情報を扱う: プロは、ニュースを見たり、企業の状況を調査し、最善を検討する
- 大きく増えるチャンスもあるけど、リスクもある: うまくいけば、お金がたくさん増えるかもしれないけど、逆に失敗してしまうと、お金が減ってしまうこともある
インデックスファンド
インデックスファンドは特定のルールに従って、たくさんの企業の株を自動的に買う仕組みです。
アクティブファンドのようにプロがどの株を買うか決めるのではなく、決まったルールに沿って、たくさんの株をまとめて買うので、特別に難しい判断をしません。
インデックスファンドの特徴
- 特定のルールに従う: 『日経平均』とか『S&P500』と呼ばれる株の集まり(これを「インデックス」と言います)に入っている企業の株を買うだけで、プロが特別な判断をしない
- リスクが少なめ: 色々な企業の株を少しずつ保持するので、1つの企業がうまくいかなくても、他の企業ががんばっているとカバーできることが多い
- 運用コストが安い: プロが株を選ばないので、アクティブファンドよりも手数料(お金を増やすために必要なお金)が少ないことが多い
結論、どちらがおすすめ?🤔
『インデックスファンド』が良いでしょう!
安定的にお金を増やせる可能性が高いのはインデックスファンドです。
・リスクをなるべく抑えたい
・知識が無くてよく分からない
そんな方が投資を始める場合、インデックスファンドがおすすめです!
また、過去の歴史から見てもほとんどのアクティブファンドがインデックスファンドに負けています。
全てのアクティブファンドではありませんが、割合で言えば、インデックスファンドのほうが圧倒的に勝率が高いのです。
投資信託の仕組み
前項で解説していますが、『投資信託』は、たくさんの資産に分散投資することで、リスクを減らします。
このような説明ですと、『自分で分散して購入しないといけない』ように思うかもしれませんが、その必要がありません。
なぜなら、投資信託(インデックスファンド)は色々な企業の株を少量で詰められるパッケージを購入するからです。
例として幕の内弁当のようにたくさんのおかずが入っている弁当です。
追加でおかずを購入せずとも、多くのおかずが入ってます。
もし、弁当の中で嫌いで食べられない食品が入っていたとしても、他に大好きな食材がある可能性があり、満足できる可能性があります。
投資信託に当てはめると『一つの投資先が失敗しても、他の投資先で利益が出ている』場合、全体のリスクを減らすことができます。
投資信託のメリット
- 知識がほとんど無くても始められる
投資信託は原則、購入したら、チャートレーダーを張り付いてみたりする必要が一切ありません。基本的に放置でOKです。そのため、手堅いと言われているパッケージを購入したら、後は寝かせるだけで良いので知識が無くても始められるし、労力もほとんどかからないのが大きなメリットです。 - 少額から始められる
種類によって違いはありますが、商品の中には100円で購入できるものも存在します。大きな資金を持っていなくても、少しずつ積み立てていくことができるので、コツコツ資産を増やしたい人に最適です。 - リスク分散が簡単
投資信託は、たくさんの異なる資産に分散して投資を行うため、リスクが分散されます。一つの投資先に頼るのではなく、複数の投資先に分けることでリスクを抑えられます。 - 個人では投資がしにくい国や地域、資産に投資できる
投資信託では、いろんな国の株や資産に投資することができます。個人で運用するにはハードルが高い部分も、投資信託であれば簡単に保有できます。
投資信託のデメリット
手数料がかかる
投資信託には『管理費(信託報酬)』『買付』の2つの手数料があります。
この手数料が長期的に見ると利益を削ることになるため、運用コストを注意深く確認することが大切です。
投資信託は『購入先』が非常に重要です
投資信託が購入できる場所
- ネット証券
- 店舗の証券会社
- 銀行
- 保険会社
購入すべき場所は『ネット証券』です。
ネット証券は手数料が非常に安いです。
例えば代表的な『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の管理手数料は『0.09372%』です。
買付手数料はかかりません。
○例えば100万円の利益が出たとして...
上記の手数料計算の場合、管理費用で引かれる金額は"937円"です。
他の場所で購入する場合だと、買付手数料がかかったり、管理費用を1%~3%ほどかかるところもあります。
もし、3%で考えると100万円の利益に対して3万円が手数料で引かれてしまうことになります。
即時の売買ができない
投資信託は株式と違って、リアルタイムで売買できるわけではありません。
ネット証券ではどのタイミングでも売却注文は行えますが、その瞬間に注文が確定されるわけではありません。
投資信託は1日1回、市場が閉まった後に『基準価格』が確定します。
要するに例えば夜中の金額で売却注文を出したとしても、翌営業日の市場が閉まった後のタイミングで確定されることになります。
それにより、金額が変動するリスクがあるということです。
『基準価格』ってナニ?
投資信託の1口あたりの価格のことを指します。これにより、投資信託の現在の価値がわかるようになっています。株式の『株価』に相当するものと考えると理解しやすいです。
初心者向け投資信託の選び方
投資信託には多くの種類があり、どれを選べば良いのか迷うこともあるでしょう。
以下のポイントを参考にすると、初心者でも自分に合った投資信託を見つけやすくなります。
- リスク許容度を考える
自分がどれくらいリスクを取れるかを考えましょう。リスクを避けたい人は、債券中心の投資信託を選ぶと良いです。一方、リターンを重視するなら株式を中心にした投資信託がおすすめです。 - 手数料を確認する
投資信託には手数料がかかりますので、その手数料が高すぎないかを確認しましょう。特に長期的に投資をする場合、手数料は利益に大きな影響を与えるため、低コストのファンドを選ぶことが重要です。 - 運用成績を確認する
過去の運用成績もチェックしておくと良いでしょう。ただし、過去の成績が未来を保証するわけではないので、あくまで一つの参考情報として捉えてください。
これを買っておけば間違いない?
投資に正解はありませんが、投信信託の中で王道と呼ばれる商品があります。
それが以下の2つです。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
1年単位で見るとマイナスになる可能性はありますが、長い期間で見るとプラスを保てているパッケージです。
他の人の記事や動画などでも紹介している王道のパッケージと言えるでしょう。
まとめ
投資信託は、初心者でも安心して始められる資産運用の方法で、少額からコツコツ資産を増やしていけるのが魅力です。プロに運用を任せられ、リスクを分散できるので、特にこれから投資を始めたいという方にはおすすめです。手数料やリスクを考慮しながら、最適な投資信託を選んで、資産運用の一歩を踏み出してみましょう!